消化器内科・胃腸内科
DIGESTION-STOMACH 消化器内科・胃腸内科について
消化器内科は消化器官(食道や胃、十二指腸や小腸、大腸や直腸、肝臓や胆のう、膵臓や胆管など)の不調を扱う診療科です。例えば下痢や便秘、食後の違和感などを訴える方に対して、エコー検査や胃カメラ、血液検査などを行って問題を特定、治療します。
とはいえ、消化器官の不調は原因がすぐにはわからないこともあり、時間をかけながら状態を改善していくことも少なくありません。そのようなときは、患者さまの不安軽減も重視しながら診療を進めます。
こんな症状の方は
ご相談ください
- 胸痛、胸やけ、慢性的に咳がでる
- 食べ物がつかえる感じがする
- 腹部膨満や上腹部痛がある
- 便が黒っぽい
- ピロリ菌を調べたことがない
- 胃潰瘍の既往がある
- 排便時に出血があった
- 便潜血で陽性と判定された
- 便秘や下痢に悩んでいる
- 便が細くなった
- 腹部膨満、腹痛がある
- 大腸ポリープを指摘されたことがある
よくある主な疾患
逆流性食道炎
胃酸が胃から食道に逆流して、胃と食道の境界付近に炎症が起きる疾患を「逆流性食道炎」と呼びます。
げっぷや胸やけなどのほか、喉に違和感を覚える症例もあります。ピロリ菌の感染率が低下していることや食事の欧米化によって、近年発症数が増加している疾患です。炎症が高度の場合や自覚症状がある場合は胃酸を抑える薬で治療を行います。
食道がん
食道がんは飲酒や喫煙が主な原因となる扁平上皮がんと、繰り返す逆流性食道炎が原因となる腺がんの二つのタイプにわかれます。日本では約90%が扁平上皮がんと報告されておりますが、逆流性食道炎の増加から、今後腺がんの増加も懸念されております。何らかの症状が出現したときは進行していることが多く、リスクのある方は定期的な内視鏡検査をお勧めします。
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシアとは、検査で明らかな異常がないにもかからわず、慢性的にみぞおち辺りの痛みや胃もたれなどが続く病気です。胃の動きやはたらきの異常、知覚過敏や精神的なものなどいろいろな原因が考えられています。症状がつづくと生活の質が低下するため、薬物療法などが必要になることがあります。
慢性胃炎、ピロリ菌感染症
慢性胃炎の原因の主なものは、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染です。胃に住み着いたピロリ菌が胃の粘膜にダメージを与え続け、胃十二指腸潰瘍や胃がんを引き起こすことがあります。幼少時に経口的に感染するため、衛生環境に配慮の少なかった高齢者の感染率が高いと言われておりますが、若年の方にもしばしば感染がみとめられます。早期に除菌することにより胃がん発症のリスクを下げられるため、気になる方はまずは胃カメラを受けることをお勧めします。
胃がん
胃がんはかつて日本人で最も多いがんでした。ピロリ菌感染率の低下により近年減少してきているものの、まだ罹患率及び死亡率の高いがんの一つです。進行してみつかると予後不良ですが、早期の場合は内視鏡治療のみで完治できるケースも多いため、リスクのある方は定期的な胃カメラを受けて下さい。
大腸がん
大腸がんは近年罹患数が増加してきております。2019年の統計では臓器別にみると男女ともに2番目に多いがんとなっております。赤肉(牛、豚など)や加工肉の摂取、飲酒や喫煙などが発症の危険性を高めるといわれており、日本人の食生活の変化が増加の原因と考えられます。腺腫という良性のポリープが大きくなりがん化するパターンが多く、早期であればポリープ切除で完治できる場合があります。初期のものはほとんど症状がないため、定期的な検便や大腸カメラを受けることをお勧めします。
大腸ポリープ
「大腸ポリープ」とは、大腸内の粘膜部が、部分的に隆起してできたものです。腫瘍性のものと非腫瘍性のポリープが存在しますが、将来的にがん化するのは腺腫と呼ばれる腫瘍性ポリープです。
腺腫のうちに対処すれば結果的に大腸がんの予防になります。適切な検査・診断・治療が重要なので、ぜひ当院で検査を受けてください。