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診療時間
日/祝
9:00~12:00
13:00~15:00
(検査)
15:00~18:00

受付終了時間は午前診11:30、午後診17:30としております。
休診日 木曜・土曜午後・日曜・祝日

日帰りポリープ手術

DAY TRIP

当院は「日帰り手術大腸ポリープ」を行っています。例えば、大腸内視鏡検査を行った際に大腸ポリープが見つかり、切除が必要と判断すれば、その日のうちに切除を行うことも可能です。
スネアと呼ばれる輪っか状の金属に熱を与えてポリープを焼き切る方法もありますが、当院では熱に頼らないコールドポリペクトミーという方法も導入しています。この方法は、処置後の出血や穿孔が少ないので患者さまの負担軽減に貢献します。

大腸ポリープについて

大腸ポリープは腫瘍性のものと非腫瘍性のものに分類されます。腫瘍性のポリープは腺腫とも呼ばれており、がん化するリスクをもつことが知られています。
大腸ポリープが極端に大きい場合や数が多い場合を除けば、大腸内視鏡検査で発見した時点で切除できるので、日を改めて手術を受ける手間を減らすことができます。

日帰り切除の安全性

当院では日帰り大腸ポリープ手術を多数行っていますが、「発見してすぐ切除することにリスクはないのか?」という疑問もあるかと思います。当院では形状や発見部位、大きさなどから安全に切除することが可能かを判別しており、安全性を十分に確保できる場合に切除を行います。一方、ポリープのサイズが一定以上に大きい場合や既にがん化していて粘膜の深部に浸潤が疑われる場合などは連携する大きな病院をご紹介しています。

当院の
ポリープ切除術の種類

ポリペクトミー(HSP)
スネアと呼ばれるワイヤーに高周波電流を流し、発生した熱でポリープを焼き切る方法です。以前からポリープ切除の一般的な方法として利用されています。高周波電流の熱で止血できる利点がありますが、ポリープだけでなく下部組織に熱が伝わった場合、出血や穿孔のリスクがあるため、当院では安全性を確保できる場合のみ使用しています。
コールドポリペクトミー
(CFP/CSP)
スネアを使用しますが、ポリペクトミーのように熱で焼き切るのではなく、締め付けることでポリープを切除する方法です。熱による粘膜障害がないため、ポリペクトミーで起こりえる後出血(術後しばらくしてからおこる出血)や穿孔のリスクがきわめて少ないといわれています。施術時に出血することがあってもすぐ止血可能な場合がほとんどです。これらの理由から、近年の主流となっている選択肢です。
内視鏡的粘膜切除術
(EMR)
平坦でスネアがかけにくいポリープや、大きめのポリープを切除する際に用います。まず粘膜を生理食塩水などで膨張させたあと、スネアをかけて高周波で焼き切ります。膨張させることによって下部組織に熱が伝導しないようにして、出血や穿孔のリスクを抑えることが可能です。

ポリープ切除後の注意点

大腸ポリープ切除は、日帰りとはいえ手術に分類される行為です。そのため手術当日は安静が必要ですし、1週間程度は食事などに注意すべきことがあります。注意事項は人によって異なりますが、術後のトラブルを防ぐために遵守していただく必要があります。

  • 食事

    手術後にも食事はできますが、当日はおかゆやうどんなど、消化が良いものに限定してください。翌日以降制限は減りますが、1週間程度は刺激物や脂肪が多いものは避けましょう。

  • 運動

    手術翌日から散歩などはできますが、ジョギングなどを含むスポーツ、重いものをもつこと、大声を出すことは1週間程度避けてください。これらの行為は腹圧が発生するので、患部に負荷をかけてしまいます。

  • 旅行・出張

    長時間の乗り物を利用すると、腹部に振動が伝わり続けます。そのため、旅行や長距離の出張は避けてください。これを踏まえて、大腸内視鏡検査は、旅行や出張が無い時期を選ぶようおすすめします。

  • アルコール

    飲酒は血行を促進するので、出血が懸念される手術後には好ましくありません。実は術後に出血するケースの多くが、飲酒に関連していることがわかっています。ぜひ指定した日数は禁酒してください。

  • 入浴

    シャワーは手術翌日からご利用いただけますが、指定期間中は短時間で済ませてください。また、長時間湯船に浸るのも血行を促進して出血の原因となるので避けてください。